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皆さんこんにちは!
エスケー商事株式会社 、更新担当の中西です。
さて今回は
~確認事項~
ということで、伝導機器の販売における確認ポイントを、技術面・商流面・品質面から深く掘り下げて解説します!
モーター、減速機、ベアリング、チェーン、ベルトなど
「伝導機器」は、工場やプラント、機械設備において“動力”を伝える心臓部です。これらはただの部品ではなく、トラブルがあれば生産ライン停止・損害拡大の原因にもなりうる重要部品です。
だからこそ、販売業者としては、納品前の「事前確認事項」を徹底しなければなりません。
伝導機器とは、動力源(主にモーター)から機械装置へエネルギーを伝える装置群の総称で、次のような製品群が該当します
種類 | 主な製品例 |
---|---|
回転伝導機器 | モーター、ギヤモーター、減速機、カップリング |
回転制御機器 | クラッチ、ブレーキ、インバータ |
機械要素部品 | ベアリング、チェーン、Vベルト、タイミングベルト |
軸系部品 | プーリー、スプロケット、シャフト、キー |
これらは、回転・動力伝達の精度やトルク、速度、摩耗への耐性が極めて重要であり、選定・納品ミスが重大事故や品質トラブルに直結します。
定常運転時の回転数(rpm)
起動トルク、最大負荷トルク
荷重(ラジアル・アキシアル方向)
使用時間(連続/間欠運転)
👉 Point: 使用条件のヒアリング不足は、過大選定(コスト増)か過小選定(故障リスク)の原因になります。
周囲温度(高温炉周辺、冷凍環境など)
湿気・水分の影響(屋外設置、洗浄環境など)
粉塵・切粉の多さ(工作機械、鋳造ラインなど)
耐薬品性(薬液・油・酸性雰囲気)
👉 Point: 材質(ステンレス、樹脂、特殊コーティング)やシール構造の確認が必要です。
軸径、キー溝寸法、取付フランジのサイズ
スペース制限(横置き、縦置き、L型レイアウト)
ISO規格 or メーカー独自仕様の確認
左右回転の有無(ベアリング構造に影響)
👉 Point: 古い設備に取り付ける場合、代替機の互換性(寸法・取付座)を必ず確認しましょう。
現行品の型式と後継機種の互換性
部品単位の提供可否(ギヤ部のみ/ケース込みなど)
図面・CADデータが提供可能か
👉 Point: 特にリプレース案件(旧型機の交換)では、現地確認や写真情報の収集が極めて重要です。
海外向け装置ならCEマーキングの有無
危険場所での使用なら防爆仕様(ATEX規格)
食品工場ではFDA認証素材 or NSF対応が必要なことも
👉 Point: 規格に適合しない製品を納品すると、装置全体の不適合・違法運転のリスクがあります。
メーカー在庫 or 都度生産品か?
納期遅延時の代替提案や調整可否
緊急時の貸出機・予備品の有無
👉 Point: 生産設備の交換部品は“止められない”現場が多いため、納期回答の信頼性が売上に直結します。
初期不良・製造不良の保証期間
誤選定・過負荷使用時の保証除外条件
故障時のメーカー対応 or 自社対応か
👉 Point: 顧客に対して「どこまでが責任範囲か」を明確にしておかないと、不要なクレームや損失につながります。
単価の有効期限、数量割引の条件
複数社取扱い製品の価格差の根拠
緊急手配時の特別費用の事前提示
安価な製品と高耐久製品の寿命比較
保守部品の入手可能性と在庫年数
メンテナンス工数削減によるコストダウン試算
伝導機器だけでなく、モーター・制御盤・駆動負荷側(搬送機・コンベアなど)との関係性を理解
設備の“ボトルネック”になっていないかの視点で提案
👉 Point: 「この機械に合うベアリング」ではなく、「この現場に最適なトータル伝導提案」ができる営業が選ばれます。
伝導機器の販売は、機械を売るだけでなく、
その先の「動き・信頼性・生産性」を一緒に届ける仕事です。
だからこそ、使用条件・環境・互換性・納期・保証といった「事前確認」を徹底することで、
顧客からの「頼れる存在」としての地位を築くことができます。
📋 最後に:伝導機器販売の事前確認チェックリスト
確認項目 | 内容例 |
---|---|
使用条件 | 回転数、トルク、使用時間 |
環境条件 | 高温、多湿、薬品、屋外など |
寸法関係 | 軸径、取付寸法、回転方向 |
メーカー互換性 | 型式変更、部品単位の可否 |
契約条件 | 納期、保証、価格、有効期限 |
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